吃音のある子(年長:女児)の母親の遊びの指導
ートランシーバーと通しての指導ー

娘が3歳になる前から“どもり”があるなと感じていましたが、まだ小さいので幼稚園に入り、お友達と話すことで治るのではないかと思い様子をみていました。
“どもり”がある時は「ゆっくりね」「○○○と言うだよ、言ってみて」と言いなおさせたりという接し方をしていました。
園の先生にお聞きたところ、緊張すると目立ったり、相手に一生懸命伝えようとする時も目立ったりしますとの事。年長になっても状況が変わらなかったため、こちらの相談室を紹介され通うことに決めました。
親子のコミュニケーションを通しての指導そいうことで始まりました。40分程度娘と2人きりで遊んで話すということが最近なかったので不安な部分もありました。
いざ始まると、いつも「うん、うん」 「それで」 「忙しいから、後で話して」という会話が多かったため何を話し、どう娘の話に言葉をかえしていいか悩みました。
しかし、トランシーバーを付けての直接指導の中で、「お母さんゆっくり話してみて」 「○○○という言葉で話して」などの具体的な内容で自分の中ですんなり入っていき、家に帰ってからも実際に生かすことができました。
こどもの話をしっかり聞く、こどもの言葉で話すことの大切さを学びました。こどもが変わるのではなく、親の方が変わることで、こどもは反応して変わってくれるのだと、どもりが減っていくことで感じました。
又、娘が楽しく教室に通ってくれたので安心しました。先生とのカード遊びはとても楽しみにしており、「早く行きたい、いつ行くの?」と言われることもたびたびありました。私もそんな娘の姿をみて不安も減り通うことができたのだと思います。
このうような専門の機関と巡り会うチャンスは親が行動を起こしていかないといけないと思います。

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