吃音のある子(4歳2ヶ月:男児)の母親の遊びの指導
ー5回目のトランシーバーを通しての指導を受けての感想ー

親子遊びは、毎回親子共々楽しみにしています。
広々としたプレイルームで誰にも邪魔されることなく、遊ぶことができるからです。
家庭では三兄弟の真ん中なので、一緒に遊んでいる時は良いのですが、一人で自分のペースで遊びたい時には兄弟がそばにいることが、煩わしくなっているようです。
母親の私も、常に動き回っている弟が気になったり、抱っこをしたりしているので、えいじ(仮名)と二人きりという時間はこと時ぐらいしか設けることができません。
親子遊びは、私たち親子にとってお互いの言葉に耳をかたむけたり、行動を共にして二人で喜びあったりすることが出来る貴重な時間です。
さらに母親の私は、子どもに対する関わり方の今までの反省と、これからの学びの場になっています。
今日の親子遊びは、まずはままごとセットを使っての遊び。仲間あつめをして数を数える時は、お互いの呼吸をゆっくり合わせ、声のトーンを下げることを意識するようにしました。
次のボール遊びでは体を動かしながらなので、ついつい二人共興奮して早口になったり、同じ言葉や動作だけになってしまいがちだったので、その点を気をつけなければならないと感じました。
最後は木材を使っての遊び。家であれば「躾」や「危険」が気になって「テーブルに上ったり台にしてはいけない」と注意しているところですが、こちらでは「自由に」ということで許されること。えいじがとてものびのびと滑り台遊びを楽しみ、人形やボール、果物まで滑り転がしてとても喜んでいました。
最初にも書いたように、家庭では「自分が!!」の主張や兄弟のやりとりの中で、興奮してしまったり、母の私もなにかをしながら関わることが多かったのです。
親子あそびの時間は、私もえいじもお互い「楽」に関わっていられるようで、どもりの回数が減ってきたように感じています。
こうして自由に、じっくりと向き合うことで、えいじのいろいろな気持ち(1.自分はこうしたい 2.ママと一緒に楽しみたい 3.さて次は何しよう?)を大事にすることが大切なのだと強く思いました。
これからは愛のこもった言葉、心のキャッチボールが出来るようにしていきたいと思います。えいじの吃音が少しでも治ってくれることを願って。

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